人の目はカメラの構造に似ており、カメラのレンズに相当する部分が水晶体です。
水晶体は凸型レンズの形をしており、周りを嚢(のう・ふくろ)と呼ばれる膜に囲まれています。
嚢の前面部が前嚢、後面部が後嚢です。
水晶体嚢の中には、主にタンパク質と水で構成される皮質と核が存在しています。
正常な水晶体は透明なので光を通します。
しかし、水晶体の中のタンパク質の変性が原因で水晶体が濁ると、光がうまく透過しなくなってしまいます。
このような症状が、白内障です。
目の内部でレンズの役割をしている「水晶体」の中にあるタンパク質が変性し、白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ると、光がうまく透過できなくなったり、光が乱反射して網膜に鮮明な像が結べなくなり、視力が低下します。